居ない神さまに祈ってなぜ願いが叶うのか？

これは、以前にも少し書いたけれども、
えぇ？！とばかりに驚かれたでしょう。
ごめんなさい。
そうです。七福神は存在しません。
一柱とも存在しません。
大黒様は大国様＝大国主命であると言う説だが、
人間が勝手に作っちゃったもので、大国主命を大黒様とは申しません。
ただし、人間に福をお与え下さると言うのは事実です。
ここいらが、区別の難しい所ですが。

恵比寿様も大国主命の御子神・事代主大神と言われておるが、
これも間違いです。
上と同じく、人間に福をお与え下さる神ではありますが、
恵比寿様とは申しません。

弁財天：いません。
福禄寿：いません。
寿老人：いません。
毘沙門天：たぶんいません。
布袋：いません。



でも、七福神信仰は盛んですね。
ご利益があるからかもしれません。
ではなぜ、ご利益があるのか？
これは、『仙境異聞』の寅吉さんが明解に答えてくれています。

もし、存在しない神あるいは仏像に祈ったとしても、
その祈りがまことに清らかなものであるならば、
祈りに神が通じる事もある。
自分勝手な祈願、邪悪な祈りも叶う事がある。
適えてくれるのは邪神・妖魔ですが。

時々、尊い神像、仏像の筈なのに、気持ち悪い物がありますよね。
あれはもう、間違いなくヨロシクナイモノが
入っちゃってるんじゃないですかね。
そこに、「ご利益があります！」なんて書かれていたら、
まず、近寄らない方が無難かと。

苦しい時の神頼み。
これはよくわかります。
私もそうでしたから。
苦しい時は素直に助けて下さいと、お願いして良いと思います。
ただし、産土神に、です。
そして、いつでも素直に助けて下さい！と言えるように
普段から崇敬の念を持ち、時々はお参りに行って
境内のお掃除をするとか、自宅で遙拝するとか、
いつも心を産土神に通わせておれば、それが一番良いように思います。