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『風の良寛』の続きです。
【良寛の言葉】さんから引用させて頂きました。
【良寛禅師奇話】より
師は、余が家に信宿(しんしゅく)日を重(かさ)ぬ。
上下(じょうか)自ら和睦(わぼく)し、和気(わき)家に充(み)ち、
帰り去るといえども、数日の内(うち)人自ら和す。
師と語ること一夕(いっせき)すれば、胸襟(きょうきん)清きことを覚ゆ。
師更に内外の経文を説き、善を勧むるにもあらず、
あるいは厨下(ちゅうか)につきて火を焼(た)き、
あるいは正堂に座禅す。
其の話、詩文にわたらず、道義に及ばず、優游(ゆうゆう)として
名状(めいじょう)すべきことなし。
ただ道徳の人を化(か)するのみ。(奇話第四十八段)
意味は
▽
【良寛の言葉】さんから引用させて頂きました。
【良寛禅師奇話】より
師は、余が家に信宿(しんしゅく)日を重(かさ)ぬ。
上下(じょうか)自ら和睦(わぼく)し、和気(わき)家に充(み)ち、
帰り去るといえども、数日の内(うち)人自ら和す。
師と語ること一夕(いっせき)すれば、胸襟(きょうきん)清きことを覚ゆ。
師更に内外の経文を説き、善を勧むるにもあらず、
あるいは厨下(ちゅうか)につきて火を焼(た)き、
あるいは正堂に座禅す。
其の話、詩文にわたらず、道義に及ばず、優游(ゆうゆう)として
名状(めいじょう)すべきことなし。
ただ道徳の人を化(か)するのみ。(奇話第四十八段)
意味は
▽
師は私の家に数日間泊まってゆくこともあった。
家の者は、上の者から下の者まで皆、自らおだやかになり、
仲の良い空気が家中に満ちていた。
師が帰った後も、数日の間皆おだやかに過ごしていた。
師と一晩語った後は、それだけで心が清らかな気持ちになった。
師は、とりたてて経文の説教をすることもなく、
善行を勧めることもなかった。何をしているかといえば、
時には台所で手助けをして火を焚いていたり、
部屋の中で座禅をしていたりもした。
師は多くを語る人ではなかった。
師と話す内容はごく普通のことで、むずかしい漢詩等の話ではなく、
また道徳等の話でもなかった。
師には優游という言葉が似合っていた。
おだやかに落ち着きがあり、優しさと共に余裕が感じられた。
特に目立つような事もせず、普通にしているだけなのに、
師の近くにいて人間性にふれるだけで、人々をおだやかにさせ、
すがすがしい気持ちにさせた。
-------------------------ここまで【良寛の言葉】さんより
わしが、良寛さんを「本物だ!!」と感心してしまう一節がこれ。
本当の『徳』というものは、
ただ、その人がそこに居るだけで、周りが幸せになってしまう。
そう言うのを、『徳がある』って言うんですって。
まさに、この良寛さんのことですわ。
ご本人は無為無策。
ごく普通にしているだけなのに、周囲が勝手に善化してしまう。
これは仏教も神道もキリスト教もない、
全ての宗教の目指すべき悟りがここにある。
やれ霊能力だ神通力だの、果ては仙道だの神法道術だのと
血眼になって超能力開発に走る輩は多いが、
良寛さんの境地を目指してこその、神の愛子となれるんじゃないか。
良寛さんはたぶん、いや間違いなく、
それ相応の『力』をお持ちだったと思う。
けれど、そんなそぶりは一切見せておられない。
見せれば邪魔になることを、よくよくご存じだったんだろうね。
家の者は、上の者から下の者まで皆、自らおだやかになり、
仲の良い空気が家中に満ちていた。
師が帰った後も、数日の間皆おだやかに過ごしていた。
師と一晩語った後は、それだけで心が清らかな気持ちになった。
師は、とりたてて経文の説教をすることもなく、
善行を勧めることもなかった。何をしているかといえば、
時には台所で手助けをして火を焚いていたり、
部屋の中で座禅をしていたりもした。
師は多くを語る人ではなかった。
師と話す内容はごく普通のことで、むずかしい漢詩等の話ではなく、
また道徳等の話でもなかった。
師には優游という言葉が似合っていた。
おだやかに落ち着きがあり、優しさと共に余裕が感じられた。
特に目立つような事もせず、普通にしているだけなのに、
師の近くにいて人間性にふれるだけで、人々をおだやかにさせ、
すがすがしい気持ちにさせた。
-------------------------ここまで【良寛の言葉】さんより
わしが、良寛さんを「本物だ!!」と感心してしまう一節がこれ。
本当の『徳』というものは、
ただ、その人がそこに居るだけで、周りが幸せになってしまう。
そう言うのを、『徳がある』って言うんですって。
まさに、この良寛さんのことですわ。
ご本人は無為無策。
ごく普通にしているだけなのに、周囲が勝手に善化してしまう。
これは仏教も神道もキリスト教もない、
全ての宗教の目指すべき悟りがここにある。
やれ霊能力だ神通力だの、果ては仙道だの神法道術だのと
血眼になって超能力開発に走る輩は多いが、
良寛さんの境地を目指してこその、神の愛子となれるんじゃないか。
良寛さんはたぶん、いや間違いなく、
それ相応の『力』をお持ちだったと思う。
けれど、そんなそぶりは一切見せておられない。
見せれば邪魔になることを、よくよくご存じだったんだろうね。
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