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しまねこです。天皇陛下と皇室の存続と繁栄を一番に願う者ですが、しばし政治ネタはお休み。縁の下の力持ちになる方法を探って行こうと思います。
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軽く4kgは越す本をやっと返還してきて
予約していた『風の良寛』を借りて来た。


まだ数ページしか読んでいないけど、すでに改めて感服。
大変な方だわ。
良寛さん物は初めて読むので、本の善し悪しはまだ分からない。
ただ、読みやすい、分かりやすいと思う。

良寛さんがどんな方であったのか?
ほんの少しの知識はあったが、
子供と遊ぶ良寛さん=無垢な方
くらいのイメージしかなかった。
その奥にある恐ろしいほど深い智恵。
今回、ちょっぴり教えて貰えそうだ。


良寛さんは新潟に庵を結び、三畳ほどの板敷きの上に
むしろを敷いて暮らしていたそうだ。
真冬も。
越後の冬の厳しさは、わしも体験済みだから言えるが
畳があっても、冬でさえひどい湿気で、畳がそのものが冷たい。
10月の半ば頃だったか、いきなり寒波がやってきて、
朝、わしは歯の根がかみ合わず、
ガチガチ震えながらストーブを点けた事がある。
その冷え込む状態がずっと続くと言うわけではないが、
あの、間断なく降り続く雪雪雪・・・。
ずっと眺めていると、いつか必ず止むのだと言う、
当たり前なことさえ信じる事が難しくなって来る。
雪を見上げていると気が狂うような気がしてくるのだ。

暖冬でさえ50cmは積もる山村の庵に良寛さんは住み、
お米が尽きかけてくればお粥をすすり、
ひもじさと寒さに震えながら夜を過ごしたそうだ。

正直に言うと、良寛さんほどの方ならば、
(もう暑さ寒さを超越なさっておいでだったのだろう?)
そんな風に勝手に解釈していた。
けども、そうではなかった。
良寛さんは寒い時は寒いと言い、お腹が空けばひもじいと仰る。
苦しい時は苦しいと言い、それを人にも隠さなかった。

わしは、ここに救いを見た気がする。

華々しい奇譚や奇蹟談で埋もれる空海さんと
何という違いだろうか。
役立たずの聖。乞食の良寛さん。
若い時は空海さんに憧れる方が多いかもしれない。
だけど、ある一定のトンネルを潜る経験をしてしまうと、
良寛さんの凄さが胸に堪える。
良寛さんだってお腹は空くんだ。
良寛さんがツライなら、自分がツライのも当たり前。
存在、生き方そのものが救いになる。
真に仏仙とは尊いものです。
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