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しまねこです。天皇陛下と皇室の存続と繁栄を一番に願う者ですが、しばし政治ネタはお休み。縁の下の力持ちになる方法を探って行こうと思います。
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『遠野物語・山の人生』を読んでいるのだが、
昔、サンカ、デンバと呼ばれた、山で暮らす人たちが存在したんですね。
彼らは家を持たず、山を渡り歩いて生活していたようで、
冬になると、暖かい海辺に降りて来てたりもしたらしい。
特別何か変わった人達・・と言う事でもないのだが、
生活スタイルや仲間同士の交流には、独特のモノがあったらしいです。


それから、山に惹かれるように、あるいは、呼ばれるように
山に入ってしまう人も多くいたようで、女性も多いと書いてありました。
ここでも興味深い話があり、産後、気が狂って山に走った、と言うんです。
大勢で引き留めたけども、もの凄い力で振り切って山へ逃げた、と。
ここであれっ?と気づく訳です。
産褥は神々がもっとも嫌われる火のケガレであります。
お産直後の女性と言うのは、だいたい1ヶ月くらいは出血が止まらないんですね。
そのケガレた身体のまま山に入ると言うのは、これはちょっと
タブー中のタブーと言えるかもしれないです。


そう言った女性の中にも、稀に里にもどってくる人や、
山中でばったり里人に出会ったりする人もいたそうで、恰好は皆同じ、
ほぼ裸で腰回りだけ、ボロを纏っているそうです。
彼女らの話を聞いた人によると、
本人にもなぜ山に走ったのか?分からないみたいです。
(中には異人に嫁した人もいるようですが)

もちろん、男性もたくさんいて、中学校の先生までいたそうです。
山に行きたくなって堪まらなくなって山に入り、
虫を食べたり、熊や狐などの山の物を食べているうちに
下界の事はどんどん忘れて行くみたいです。
見つかって里へ下ろされたあと、人間の食べ物を食べるうちに
記憶が戻って来るようです。
でも、また山へ還ってしまう方が多いみたい。

山の『気』には神聖なものと邪悪なものと二種類あって、
障気と言う霧のような物に当たると、人は気が触れると言います。
あるいは、高熱を出して寝込んだり、原因不明の病に罹ったり。
産後の女性がなぜ、発狂して山に走ったのか?
彼女らはあるいは、日頃からケガレと言うものを軽んじて
あるいは軽んじる家風で育ったがために、
日常からタブーを犯していたのかもしれないですね。
そう言う、ケガレの垢みたいなものが溜まりに溜まった末に、
産褥で一気に魔に引かれたのかも。

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