純粋性が向かった根元

『写真集・硫黄島』。
まぁご遺体の写真もあろうが、２〜３枚であろう・・
と思ってをパラパラめくっていたら、
・・・がぁ〜ん！
これはキツイ。
けれど、先日まで『墜落遺体』を読んでいたおかげで
すぐに見慣れた。

とても寝ころんでいられなくなって、起き出した。

思うに、戦死者に敵兵も日本兵も無いよね。

この写真集と『真相・カミカゼ特攻』をテーブルに置いて
大祓詞を挙げた。

国のために勇敢に戦って亡くなった方は、
死ぬと同時に神々が直々に、しかも、列を成して迎えに来ると聞いた。
もちろん国を問わない。
そして天照大御神の元へ召されるそうだ。
普通は、現界で善行で通した方でも、
浄魂界できつい禊ぎを何十年も忍んで、さらに
霊界でも厳しい修行を積んだ後、何層もある段階を昇進して
やっと神界の端の端・・・が実情らしい。
英霊は特待。
すごいな・・・・と感心していたのだけれど。

硫黄島で本土の壁になって下さった日本兵さんも同じなのだが、
自殺爆弾攻撃と言う衝撃度の高さもあって
英霊の純粋さを表すものとして、やはり一番に特攻機を思いつく。

アメリカ軍兵士で、特攻機が突っ込む瞬間を
ありありと記憶している方の話だが
「彼は首に白いマフラーをしていた。突っ込む瞬間、
彼は操縦桿から手を離し、手を頭の上にあげ、歯ぎしりした。」
と言うのがある。
これは、我々なら理解できる。
特攻隊員は万歳をして、
天皇陛下万歳！
日本国万歳！
と叫んだのだ、と。

「彼らは酒を飲めるときには飲み、
売春婦を買うことのできるときは買い、
折々に特攻隊員にならなけらばよかったと悔いもしたのである。」
彼らは我々と同じに、臆病で情けない普通の人たちだったのだ。
だが、「いざ出撃命令が下ると、決然としてこれに従った。」
私はここで泣いてしまった。

いざ！と言う時の、この統一される意志とはなんだろうか？
これは、天皇奉戴に行き着く。
戦前、戦時下、軍部に押さえ込まれた日本政府は徹底して国民に
『天皇は絶対である』思想を叩き込んだ。
だが、果たしてそれだけだろうか？
そして、その思想は誤っているのだろうか？
私はそうは思わない。
軍部のやりすぎ、誤判断はそうだと思う。
戦争はもっと早く終結させるべきだった。
だが、そのことと、日本人が見せた自国を守ろうとする
純粋性は、分けて考えるべきだと思う。

日本を守ることは天皇を守ることに他ならない。
これ以上のことは、今の私の知識では書けないが
ずっと先延ばしにしていた日本の『戦争史』について
勉強する良い機会だと思っている。