継体天皇

よく、天皇家の血統の話になるとき、
少なくとも1,500年は断続することなく・・
と言う表現を耳にしますが、ご心配要りません。
先代の武烈天皇にお子がなく、
国中から探し出された継体天皇は、
まちがいなく天皇家のお血筋、皇御孫です。

天皇を敬愛する方々でも、継体天皇の時に
渡来人の血が・・と考えている方は多いようですが
それは無いです。
いずれかの御代に、お后に渡来人の血が入っていた・・
と言う事はありましょうが
少なくとも天皇家のお血筋が途中で絶えた、替わった
・・と言う事はありません。

なぜなら、紀子妃殿下が悠仁親王殿下を
ご懐妊なさった時のことを思い出して頂ければ分かるように、
皇室の危機には、必ず神々のご神助があるからです。

継体天皇の先代は武烈天皇と言う方ですが、
この方がまぁ酷いお方だったようで。
（詳細は日本書紀にあります）
この天皇にはお子が授かりませんでした。
悠仁親王殿下ご誕生と言い、こう言う所が日本の凄い所です。
もし、武烈天皇に皇子がいらしたらどうだったか？
悪逆非道を尽くしたような天皇のお子が跡を継がれたら
人心は皇室から離れて行ったんじゃないですかね。
何かちょっとした事でもあれば、
「やっぱりあの天皇の皇子だから・・」
人々はきっと、そう噂し合った事でしょう。
そして、天皇への尊敬の念は恐怖に替わったかもしれません。
そこで一計を案じ、嫡子を一旦切り、
遠戚でも同じ皇御孫のお血筋を引く方を・・・
と、継体天皇をお召しになられたのだと思います。

第一、大神たちはそんなに甘くはありません。
皇室には皇室を守るご守護の神々もいらっしゃるのです。

例え天皇であっても、人間である事に変わりはありません。
歴代天皇の中には、武烈天皇以外にも
「？？？」こう言う方がおられたのも事実です。
ですが、天照大御神は詔されました。
この国を私の子孫が治める限り、弥栄を言祝ぐと。
ご性格、ご性質は二の次なんですね。
霊としての天皇の存在そのものが大事なんです。

ですが、その大御心に甘えて、天皇も悪さをすれば
裁きを受けるのは一緒です。
いえ、同じ罪を犯したとしても、我々より更に厳しく罰せられます。
実際、天皇であった方が、苦しい禊ぎを余儀なくされて
浄魂界で大変なご苦労をなさった方も少なくないです。
『天皇』として生まれたからと言って、
エスカレーター式に神界に入れる訳ではありません。

神道の奥義は『結び』にあると言います。
仏教的に言うと「因果応報」ですが、
良い種には良い実が実り、悪い種にはいびつな実が実ります。
継体天皇は、ご慎重で思慮深いお方でした。
ご自分が皇位を継承してそれを軽んじ奢れば、
どんな結果がこの国にもたらされるかもご承知でした。

天皇家は今も安泰です。
継体天皇がお血筋も政も正しくあられた事は、
今上陛下を拝見すれば一目瞭然です。
よって皇紀は、今年2669年で良いのです。